以前、集中力を発揮するためにはマインドフルネスである必要があるという話をしました。集中するためには心が「今、ここ」にあるということが大前提であると。
私は心が「今、ここ」にあり続けるトレーニングとして、瞑想を5年以上、毎朝30分間(もしくはそれ以上)続けています。
瞑想には様々な良い効果があると言われており、現に私が実感していることで言いますと
・心の安定
・幸福感の増加
・脳がクリアになる
・集中力や創造力、思考力が増す
と様々な効果があります。
そしてこれは私の感覚としてあるのですが、瞑想が深まった時、脳が通常の時とどこか違う気がするのです。実際に見たわけではありませんがちょうどオデコの辺りの前頭前野部分?と言いましょうか。
たまに瞑想が深まり過ぎて、瞑想を終えて日常に戻っても脳が瞑想状態から抜けきらないことがあるのですが、3時間以上その状態でいると頭が痛くなってくるのです。なぜ頭痛がしてくるのだろうと不思議に思い、瞑想は私たちの脳にどんな影響があるのだろうと調べてみました。
アメリカのウィスコンシン大学で瞑想の達人、チベットの仏教僧マチウ・リーカル氏の脳波を計測したところ、脳波計が振り切れるほどのガンマ波が計測されたそうです。これは一般の方からすると考えられないほどの数値だったそう。
そしてこのガンマ波の違いは1日20分の瞑想を始めて3週間の方でも見られたそうです。
人間の脳波には周波数の低いものから順に
1.デルタ波 (0.5~4Hz)
2.シータ波 (4~8Hz)
3.アルファ波 (8~12Hz)
4.ベータ波 (12~30Hz)
5.ガンマ波 (30~50Hz) とあります。
瞑想に取り組むとシータ波が優位になり、つられてシータ波とセットのガンマ波も優位になる効果が見られたそうです。
このガンマ波には脳の高次機能と深い関係があり
1.人の幸福感を高める
2.記憶力と集中力の向上
といった効果があり、ガンマ波優位の状態では外からのインプットを大量に処理することができると言われています。つまり脳が「かしこい」状態に(笑)
一方で瞑想自体にもデフォルトモードネットワーク(通称DMN)=脳のアイドリング状態のときに脳を使いすぎるのを抑制し、脳疲労を軽減する効果があると言われています。
私たちの脳は何も意識していない時=DMNでも常に活動しています。そして意外にもDMN状態の脳は活発に動いていて、DMN時の脳のエネルギー消費量は実は脳の全エネルギー消費量の6〜8割を占めているそう。
例えば思い返してみてください。私たちは何もしていない時でも無意識に反芻思考を繰り返したり、様々な雑念が次から次へと湧いてきたりしますよね?これが脳疲労の原因となっているのです。
瞑想はDMN状態の脳の活動量を抑制する効果があるので、脳疲労にも効果的というわけです。だからでしょうか?瞑想を習慣化してから、脳がクリアな状態になり、以前にも増して処理能力が高くなったような気がします。
瞑想は集中力、創造力、思考力、記憶力といった脳のパフォーマンスを高めるための「土台づくり」と言えるのではないでしょうか。
ですから皆様にもオススメ実践!
まずは1日3分から。瞑想を日常の習慣に取り入れてみませんか?
※結局、なぜ瞑想状態の脳が長く続くと頭が痛くなるのかは分かりませんでした(苦笑)
*参考記事*
脳に大変化!一日に少し瞑想するだけで得られる3つの効果とは?
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